今月は私たち日本社会がおかれている状況について私の認識を述べてみたいと思います。 まず1つ目は、何といっても「少子と高齢化が同時に進行し、人口が減っている社会」ということです。幸い守山市は日本でもまれな人口増加圏に位置していますが、一般的には、このまま人口減少が進むと生産に従事し社会を支える世代2人に対して扶養される世代1人という極めて厳しい状況が到来することになると言われています。 2つ目は、終身雇用や年功序列といった日本的労働慣行から労働市場の流動化という米国流に大きく舵がきられ、雇用が極めて不安定な社会になったということです。言い換えれば、社会的なリスクは高齢期だけではなくなったということです。 以上の2つに対して急がれる改革は、右肩上がりの経済を前提とした現在の社会保障制度(医療・年金・福祉)を、失業も含めた、負担と給付がわかりやすい包括的な制度に移行していくことだと考えます。 3つ目は、地方自治体の運営が相変わらず国の政策に縛られ、行政に大きな無駄があるということです。本市のまちづくりを進める上で、事あるたびに私が直接国へ出向き、要望活動をしなければならないという現実があることです。 4つ目は、国と地方の大きな財政赤字です。2009年度末には、国と地方が抱える借金の総額が800兆円を突破することが確実になってきています。 5つ目は、止めようのないグローバル化です。ヒト・モノ・カネはもちろん、情報が瞬時のうちに地球上を覆ってしまう社会であり、富を求めて人が世界を移動する社会のことです。国籍を問わず、誰にとっても安全で安心なまちづくりが求められます。 以上、どの項目を取り上げても気分の良くなることが見当たらないのですが、私たちに考えられる最上の方策は「人と人の絆づくり」、「ご近所づくり」、「地球で創る安全・安心」など、何が起こっても大丈夫な「地球共同体」の構築に尽きるのではないでしょうか。 一層の皆さまの地域づくりをお願いし、今月のメッセージといたします。